いつもメルカリおよびメルカリShopsをご利用いただきありがとうございます。

皆さんは、沖縄に旅行に行った時に、空港などでこんな看板を見たことないですか？

「サツマイモ（紅イモ等）は県外へ持ち出しできません」

実はこれ、植物防疫法という法律で定められた、非常に大事なルールなんです。

沖縄をはじめ、奄美大島などの南西諸島や小笠原諸島では、サツマイモに寄生する複数の害虫が発生していて、これらの害虫はイモ類に大きな被害を及ぼします。

これらの害虫はイモの内部だけを食べながら寄生しているので、イモの外見だけでは判別できないそうです。

これらの害虫は本土では確認されていないため、害虫が日本全土に広がらないように、沖縄の空港などで注意喚起が掲示されている、ということなんですね。

さて、日本の植物検疫のはじまりは、大正3年に「輸出入植物取締法」が制定されたことからスタートし、100年以上の間にさまざまな改正を経て、現在の植物防疫法に至ります。

この法律の第一条には「輸出入植物及び国内植物を検疫し、並びに植物に有害な動植物の発生を予防し、これを駆除し、及びそのまん延を防止し、もつて農業生産の安全及び助長を図ることを目的とする。」と書かれています。

このように、日本の植物や農産物を害虫などから守り抜くための法律ですが、実は検疫の対象には「土」も含まれているんです。

土には害虫や病原菌などが付着している可能性があるからです。

海外の農産地の土そのものや、それらが付着しているものはもちろん、最近だと、スポーツ観戦等の記念商品として会場などの土や砂がケースに入った商品なども売られていますが、それらも含めて、海外の土は日本に持ち込めません。

つまり、そのような商品は植物防疫法に違反している商品となるため、メルカリおよびメルカリShopsでは販売できません。

植物防疫法に限らず、海外みやげとして購入してきた商品を何気なく出品しようと思ったら、実は何かしらの法令に違反している場合もあるので、たまには「これを売って良いんだろうか？」と法令などを確認してみると、良い体験になるかもしれません。

メルカリでは、法令に違反していたり、行政機関等から違法性の通知を受けたりした場合は、法令等を確認したうえで、出品の削除などを行っています。

今後も皆さまが安心してサービスをご利用いただけるよう、情報提供に努めてまいります。

今後とも、メルカリおよびメルカリShopsをよろしくお願いいたします。

土が入ったその商品、本当に売ってもいいですか？